楽天モバイルがiPhoneに正式対応しました。それに伴って、iPhone 6s以降の機種でも楽天回線が使用できるようになりました。

私はRakuten miniで楽天回線を利用していたんですが、Rakuten miniはお世辞にもスペックが高いとはいえず、もっさりした動作に苦労していました。そこで、手元に余っていたiPhone 6sを活用することにしました。
つまり、手持ちのRakuten miniのeSIM → 物理SIMへ切り替え、楽天モバイルの物理SIMをiPhone 6sで設定してみました。
結論としては普通に使えておりますが、iPhoneの旧機種ユーザーは参考にしてください。
eSIM → 物理SIM (nanoSIM) の発行手続き
私の手持ちの「Rakuten mini」はeSIM対応端末です。eSIMと呼ばれるチップとして実装されたSIMを用いて通信を行います。
これから使いたいiPhone 6sは物理SIM (nanoSIM)に対応した端末なので、楽天モバイルでSIMの切り替え手続きが必要です。
現在(2021年4月30時点)、楽天モバイルはSIMの切り替えを無料で行ってくれます。
eSIM→物理SIMは、「SIMの再発行」手続きで行います。具体的には
- my 楽天モバイルへログイン
- 「契約プラン」
- 「各種手続き」
- 「SIM交換」
- 「再度初期設定」から「再発行を申請する」
- 「確定する」
という順序で行いました。
手続きを行うと、SIMは宅急便で送られてきました。私の場合は、申し込んだ3日後には到着しました。

到着したSIMカードはこのようになっています。ちなみに何の説明書もなく、封筒にこのまま入っていました。
封入されていたSIMは、任意の機種に合わせてユーザーでSIMをカットする「マルチSIM」になっています。iPhone 6sは「nanoSIM」なので、一番小さい大きさに切り抜きます。
ここまででSIMカードの準備は完了です。
iPhone 6sの設定方法
「設定方法」と書きましたが、回線が正式対応しているので、実はそれほどやることはありません。
まずはiOSのバージョンを確認し、iOS 14.4以降へアップデートします。2021年4月30日時点では、iOS 14.5がリリースされていますので、こちらへアップデートしました。

続いて、楽天モバイルのnanoSIMカードを挿入します。すると「キャリア設定アップデート」が要求されるので「アップデート」を行います。

これで設定は完了です。
eSIM → 物理SIM (nanoSIM) への切り替え手続き
最後に、SIMの切り替え手続きを行います。
my楽天モバイルから「お申し込み回線」にある「SIMの初期設定をする」を選択します。
「SIMの初期設定をする」を選択すると、Rakuten miniのeSIMはただちに無効になりました。
おおよそ15分ほど待っていると、物理SIM側のiPhone 6sでも楽天回線が使えるようになりました。そのまま待っていれば開通する場合もあるようですが、私の場合は一度端末の再起動が必要でした。
最後にRakuten mini側のeSIMの設定を削除しました。
eSIM情報の削除は、Rakuten miniの端末で
- 「設定」
- 「ネットワークとインターネット」
- 「携帯通信会社」
と進んで、目的の楽天モバイルのプロファイルを選択、削除しました。
「楽天回線」マジで掴まない問題
私の活動拠点の回線状況は「楽天回線」と「パートナー回線」が混在する地域です。

表示上は「楽天回線」エリアもあるんですが、iPhone 6sでは大概「パートナー回線」につながってしまいました。
iPhone 6sでは回線自動切り替えに非対応なのです。機内モードのオンオフ / 電源の入り切りを繰り返しても、繋がりやすいパートナー回線に真っ先につながってしまう、という状況でした。
Rakuten miniを使用していた場合、最初はパートナー回線につながっても、時間が経つと楽天回線に繋がる、というのがよくあるパターンでした。
過去記事:Rakuten mini(楽天モバイル)レビュー。Wi-Fiルーターとして便利!
「Rakuten Link」アプリによる「通話無料」に特にメリットを感じる場合は、iPhone 6sでも問題ありません。
一方で、「通信無制限」にメリットを感じる場合は、楽天回線を掴みにくいiPhone 6sの使用はオススメできません。
総括:手続きは比較的簡単、使い心地は注意点も
かつて記事にしましたが、以前eSIMの再発行を実施したことがあるので、今回の手続きは比較的スムーズに進みました。その際の記事も参考にしてください。
過去記事:楽天モバイルのeSIMをRakuten miniからiPhone SE2へ移してみた
注意点についてはiPhone SE2とiPhone 6sは同様です。iPhone SE2については以前記事にまとめておりますので、そちらもご覧ください。
過去記事:iPhone SE(第2世代)で楽天モバイルeSIMを使う注意点
私は「楽天モバイルのiPhone 6s」はあくまでサブ回線で活用するつもりです。サブと割り切れば、維持費0円で通話料無料の回線が持てるので、利便性が高いです。
iPhone 6sを大切に使用されている方、または機種変更をした後でiPhone 6sがあまり活用法を模索しているような方は、参考にしていただければ幸いです。