「0円からの段階制料金プラン」ということで注目を集めた「楽天モバイル」。しかし、2022年7月からの「0円廃止」改悪が発表され、「解約する」「乗り換える」といったユーザーが発生する騒動になっています。
楽天モバイルが新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」発表 月額0円は撤廃、7月から自動移行(ITmedia)
とはいえ、現状メリットもまだ残っている楽天モバイル。私は「iPhoneのサブ回線」で利用していますが、楽天モバイルの契約は継続しようと思っています。
- メイン回線(UQ mobile)のトラブル対応用に、サブ回線を持ちたい
- Rakuten Linkアプリでの「通話無料」が非常に大きい
- 楽天市場での「ポイントアップ」のメリットがある
今回は、私が「楽天モバイルの回線を維持しても、十分おトクな理由」を解説します。
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メイン回線は「UQ mobile」がオススメだが…
私は楽天モバイルを、あくまで「サブ回線」として使用しています。メイン回線としては「UQ mobile」を使用しています。

UQ mobileは、
- au回線が利用できる
- 通信速度が安定している (格安スマホのように昼間遅くなりにくい)
- 価格は格安スマホに少し上乗せした程度 (大手キャリアより大幅に安い)
と言う非常にオススメできる通信キャリアです。
とはいえ、大手キャリアの回線であっても通信トラブルはまれに発生します。通信が重要なインフラとなった現代にあっては、いざと言うときのサブ回線は確保しておきたいところです。
楽天モバイルが「メインにならない」ワケ
楽天モバイル回線をメインで使うのが厳しい理由、それは「楽天回線周波数帯」にあります。
携帯電話各社は国(総務省)から電波を割り当てられて、事業を行なっています。
その中で楽天モバイルは「1.7GHz帯」という周波数帯を使用していますが、この電波は「ビルや地下街で電波が入りにくい」ものなんです。
一方でNTTドコモ・KDDI・ソフトバンクは複数種類の電波が割り当てられていますが、その中には「700~900MHz帯」のいわゆる「プラチナバンド」も含まれます。
楽天モバイルは「プラチナバンドを再分配して!」とお願いしていますが、いまだ叶っていない状況です。
「プラチナバンドの公平な割当てを」――楽天モバイルが意見表明(ケータイWatch)
屋内で電波が届かないと思った以上に不便で、屋内の店舗でQRコード決済(データ通信必須)できない、なんてことにもなります。
楽天モバイルiPhoneの着信失敗問題。解決した!?
楽天モバイルでは以前から「エリアが狭いため、繋がりにくい」といったことが指摘されていました。しかし、「エリア内であっても着信できない」といった問題が2021年に発覚しました。
「楽天モバイルのiPhoneで着信ができない」なぜ楽天モバイルはそれでも販売を続けるのか(PRESIDENT Online)
楽天モバイル側では2021年12月28日で「解消した」と発表としています。
一方で、ネット上では「やはりRakuten Linkアプリがうまく動作しない」といった声が聞かれます。メイン回線で楽天モバイルを使用する場合には、留意しておいた方がいいですね。
とはいえ、楽天モバイルには非常に大きなメリットがあるのも事実。サブ回線として割り切って使うのが、私としてはいい使い方になりそうです。
サブ回線には「eSIM運用」がオススメ
サブ回線運用がオススメの「楽天モバイル」ですが、特に「iPhoneのeSIM運用」がおススメです。
eSIMとは「端末に組み込まれたSIM」で、データを書き込むことで簡単に回線契約ができます。iPhoneではXS・XR以降の機種が対応しています。
eSIMを使用するメリットとしては
- SIM発行手続きが早い (申し込み完了から、最短5分で繋がる)
- iPhone 1台で2回線使える (メインと楽天モバイル)
といったことが挙げられます。
「2回線で待受すると、バッテリーの消費が気になる」という場合は、普段は楽天モバイルの回線をオフにしてバッテリーの節約もできます。
iPhoneでの「楽天モバイルのeSIM設定」については、以前記事を書いておりますので、そちらもぜひ。

Rakuten UN-LIMIT VI → VII での変更は
楽天モバイルは様々な制度が改定されますが、重要ポイントは「料金プランの変更」「楽天市場のポイントアップ」です。
これまで、楽天モバイルを「楽天市場のポイントアップ目的で0円運用」していた方も多いのでは。私もその一人です。そんな、楽天ライトユーザーにとっては厳しい変更になっています。
料金プランの変更点
料金プランについては「値上げ」になっています。
VI(旧) | VII(新) | |
0~1GB | 0円 | 1,078円 |
1~3GB | 1,078円 | 1,078円 |
3~20GB | 2,178円 | 2,178円 |
20GB~ | 3,278円 | 3,278円 |
具体的には、一番の目玉であった「0~1GBまで0円」が廃止されて、最低でも月額 1,078円が必要になった点です。
楽天市場のポイントアップ
料金が「値上げ」になった分、楽天市場ではSPU(スーパーポイントアップ)に加えたキャンペーンポイントが振る舞われます。
2022.5.30 まで | 2022.6.1 以降 | 楽天モバイル なし | |
通常ポイント (SPU) | +1% | +1% | +1% |
楽天モバイル (SPU) | +1% | +1% | – |
楽天カード (SPU) | +2% | +2% | +2% |
ダイヤモンド会員 (キャンペーン) | – | +1% | – |
楽天モバイル (キャンペーン) | – | +1% | – |
合計 | +4% | +6% | +3% |
2022年6月1日以降は、楽天モバイルのユーザーが楽天市場を利用すると、楽天SPUに加えてキャンペーンのポイントが付与されます。楽天モバイルユーザーなら+1%、さらにダイヤモンド会員ならば +1%になります。
楽天モバイルの料金を「ポイントアップ」でまかなえる?
楽天モバイルの最低維持費は「1,078円(月額、税込)」です。「楽天市場のポイントアップ」分でモバイル通信量をまかなうには、いくら楽天市場で買い物すればいいか計算してみます。
楽天市場での買い物は「税抜き金額」に対してポイントが付与されます。したがって、税抜 36,000円 (+3%のポイントは 1,080ポイントに相当)つまり「税込 39,600円以上」楽天市場で購入すれば、ポイントアップ分でモバイルの料金(月1,078円)をまかなうことができます。

個人的には、楽天市場で「オムツなどの子ども用品」を毎月2万円程度購入しています。楽天市場のポイントアップ分で、モバイル通信量を全てカバーはできませんが、半額くらいはポイントでまかなえる計算です。
つまり、毎月500円ちょっとで楽天モバイルのサブ回線が持てるわけですね。これなら十分安い印象ではあります。
それでも捨てがたい魅力「Rakuten Link」
今までずいぶん手厳しいことも言ってきましたが、楽天モバイルの大きな魅力の一つである「Rakuten Linkによる国内通話無料」は維持されることになりました。
LINEやZoomでのコミュニケーションが普及したとはいえ、まだまだ必要なのが「電話番号による音声通話」です。
「幼稚園」「病院」「役所の子育て支援担当」など、子育てをしていると電話をかけるケースが多いと感じました。
何かとお金がかかる子育てですから、なるべくお金は節約したいもの。Rakuten Linkの国内通話無料は、非常にありがたい存在です。
UQ mobileの通話オプションとの比較
さて、「通話をするなら、メイン回線のUQ mobileへ通話オプションをつけた方が安いのでは?」という点を比較してみます。
以下がUQ mobileの通話オプションです。
オプション料 (月額) | |
通話パック (60分/月) | 550円 |
かけ放題 (10分/回) | 770円 |
かけ放題 (24時間いつでも) | 1,870円 |
私の体感では、毎月の通話時間は30分程度です。そうすると、確かに楽天モバイルの最低維持費用(1,078円)よりも、「通話パック 550円」の方が安くなります。
が、楽天モバイルの場合は「楽天市場でのポイントアップで、(私の場合、500円程度)戻ってくる」「電話回線がもう一つ持てる」「通話時間が増えても気にしなくてOK」ということを考えると、やはりまだまだ魅力的です。
まだまだ「使いこなしたい」楽天モバイル
確かに「0円運用廃止」という大きな改悪があった「楽天モバイル」ですが、子育て中の私にとって、まだまだメリットが大きい存在です。
しばらくは契約を維持しようと思っています。
料金自体は若干不親切になりましたが、楽天モバイルの公式サイトの申し込みページはかなり親切にできています。携帯電話の通話料にお困りの方は、一度見てみてはいかがでしょうか。
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