小さい子どものいる我が家。安全に配慮して、Dysonの羽のない扇風機「Dyson Pure Hot + Cool Link (HP03)」を導入しています。
現在の最新モデルは「TP07」という型番です。

が、最新モデルは正直お高い。狙うならお手軽に購入できる「旧機種」「型落ち品」がオススメです。

さて、Dysonの扇風機を実際導入してみた感想ですが、
- 型落ち品でも十分高機能
- 羽がない安心感は非常に大きい
- 一方でコンセントや液晶・ボタンなど、安全上何も気にしなくていいわけでもない
今回は子育て家族目線で見た「Dysonの羽なし扇風機」をレビューします。
メリット:「羽がない」のは大きな安心感
目には見えないのに感触がある「風」。
風が出てくる扇風機は、赤ちゃんにとって興味をひく存在なんです。我が家のDyson扇風機も、日々子どもにバシバシとアタックされています。
逆に、親戚の家に行ったときに、赤ちゃんが「通常の扇風機」に突進して、「ヒヤッ」っとする場面もありました。
やはり「羽がない」ことの安心感は非常に大きいです。いろいろと気を配る場面が多い子育てにあっては、Dysonの扇風機は心配のタネを一つ減らしてくれる存在です。
注意点1:コンセントのケーブルとプラグ
ただ、このDyson扇風機にも意外な盲点がありました。それは…、「コンセントのケーブルとプラグ!」

コードレス掃除機で有名なDysonも、さすがに扇風機はコードレスではありません。赤ちゃんがこのコードやプラグを引っ張ろうとするんですよね…、これは意外な盲点でした。
赤ちゃんの感電には十分注意が必要です。
Dyson扇風機のコードはかなり太めでのタイプ。コードが引っ張って切れるリスクは小さそうです。
「プラグ」の方は、感電しないよう注意して赤ちゃんを見ていましょう。
注意点2:子どもの攻撃に無防備な本体
もう一つの注意点が、扇風機の本体です。我が家の場合、子どもの攻撃を受け続けて、結構悲惨な状態に…。

光る電源ボタンが子どもの興味をそそるようで、よくポチポチ押されてしまいます。おかげで「気付くと電源が切れている」ことも。
その際の誤操作で液晶ディスプレイが指で突かれるので、一部の液晶がつぶれてしまっています。
「羽がない」安心感はありますが、それ以外の部分については「通常の家電製品と同様」に注意を払っておく必要があります。
注意点3:暖房機能は電気代に注意
私が所有している「Dyson Pure Hot + Cool」は、「空気清浄機」「サーキュレーター」「扇風機」「暖房」の機能を兼ね備えています。我が家では基本的に年中出しっ放しです。
ただ、一つ気をつけたいのが「暖房機能の消費電力」です。
- Dysonの「暖房機能」= 最大消費電力 1,200W
- 6畳用の平均的なエアコン = 最大消費電力 1,200W (平均 500W程度)
エアコンの場合常にフルパワー稼働ではなく、適宜パワーを調整しながら運転しています。
一方で、Dysonの暖房は割とフルパワーの時間が長い印象でした。消費電力は「エアコン以上」と言えるので、風呂場などでスポット的な使用がオススメです。
注意点4:交換用フィルターが結構高い
長期使用していて感じたのは、交換用フィルターに結構コストがかかることです。
「標準的な使用で交換目安は1年」というのがスペック上の表記でしたが、実際に使用していても大体1年くらいで「フィルター交換サイン」が出ます。
フィルターの交換は非常に簡単で、交換用フィルターにわかりやすい説明書も添付されているので、それほど迷うこともありませんでした。
公式ストアの純正交換フィルターは6,600円で販売されています。

互換フィルターならば2,000円台で販売されているので、正直心が揺れるところ。
しかし互換品を使うとサポートが受けられなくなるので、製品の保証期間なら純正パーツの使用を強くオススメします。
というのも、Dysonのサポートはかなり手厚いからなんです。
メリット:Dysonのサポートはとても親切対応
実は我が家のDyson扇風機、保証期限ギリギリになって、温風機能を使用しようとするとエラーメッセージが出るようになってしまいました。
Dysonのサポートは「電話(フリーダイヤル)」で対応してくれます。電話は待たされることなく、すぐに担当の方と繋がりました。対処はなんと「本体ごと交換」。太っ腹です。
日本企業のサポートには何度も泣かされたことがあり、「ナビダイヤル(0570から始まる番号、通話料はユーザー負担)」で、さんざん待たされた挙句高額な通話料がかかり、何も解決しない、ということがありました。
製品の価格はちょっとお高めですが、サポートも親切で、買ってからもDyson製品は非常に安心できますね。

解説:Amazon Alexaでの操作コマンド
Dyson Pure Hot + Cool Linkは、AmazonのAlexaスキル「Dyson」で操作することが可能です。
しかし、公式の説明は非常に「あっさり」したものだけなので、私の試行錯誤の結果を参考にしてください。
機器に「ダイソン」という名前はNG
まず私がハマってしまったのは、機器の名前。
音声操作は「Dyson Pure Hot + Cool Link」に適当な名前をつけるのが、最初のステップです。
ここで「Dysonの扇風機だし、名前は”ダイソン”でいいか…」なんて私のような考えでいると、失敗します。
これはAlexaスキルの中で
- 「機器の名前の “ダイソン”」
- 「スキルの名前の “ダイソン”」
が区別できなくなってしまうからです。「ダイソンを消して」というと、なんとスキルごとアンインストールされる始末。
我が家は結局「扇風機」と言う名前をつけています。
Alexaスキルの音声コマンド例
「アレクサ、空気清浄機の風量を上げて」
「アレクサ、ロボットをオンにして」
「アレクサ、ロボットを静音モードにして」
「アレクサ、空気清浄機の首振り角度を小にして」
Alexaスキル「Dyson」ページより
実は公式で掲載されているコマンドは、何とこれだけ。
「のんぽぐ」さんが、それ以外のコマンドも記載してくれております。そちらの記事もぜひ。
私が最後まで自分でわからなかったのは「ヒーターモード」にするコマンド。なんと「かぜをつけて」がヒーターモードにするコマンドなんです。
また、基本的に「〜をつけて」という指示が必要で、「〜をオンにして」は受け付けてくれません。
おそらくは「日本語化の問題」と思われるので、ソフトウェアアップデートで改善をお願いしたいところです。
過信は禁物も、替えがたい安心感
「羽がない」扇風機は親としては安心なものの、数万円するその価格はちょっと躊躇するもの。
実際使用してみた感覚としては、「指を羽でケガするリスクが小さい」というのは、替えがたいメリットでした。
ネックである「お値段」についても、型落ち品を選べばある程度カバーできます。子育て中の方は、ぜひ検討して欲しい一台です。
