どうしても冬場は部屋の空気がカラカラになりがち。快適に生活するために、コントロールしたいのが、「部屋の湿度」です。
洗濯物を部屋干しして湿度を上げる方法もあります。が、それでは間に合わないくらい、子どもの肌が「カッサカサ」になることも。そんな経緯で導入したのが「加湿器」です。
- 現状「超音波式」を選ぶメリットは、あまりない
- 選ぶなら「気化式」か「加熱式」
- あわせて「絶対湿度計」も購入して、快適な室内へ
私はシャープの「気化式」の加湿器を選びました。現状非常に満足しています。

そんな私も、過去に加湿器選びで失敗した経験があるんです。
アイリスオーヤマ PH-UH35に感じた不満
一般的に加湿器には、大きく分けて3タイプあります。
メリット | デメリット | |
気化式 | 電気代が安い | 本体サイズが大きい 運転音が大きい |
加熱式 | 雑菌が増えにくい | 電気代が高い |
超音波式 | 電気代が安い 本体が安い | 雑菌が増えやすい |
私が最初に導入した加湿器は、アイリスオーヤマの超音波式加湿器です。

製品としては「ハイブリッド式」となっていますが、メインは「超音波式」です。補助で加熱はするものの、出てくる空気は全く暖かくないです。
PH-UH35のメリットは
- 本体価格の安さ
- 動作音の静かさ(静音時35dB)
- 消費電力の少なさ(最大40W)
- 適切な床面積 (木造6畳)で使えば、加湿能力は高い印象
だと感じました。空気が上がって来る「ボコッ」という音はしますが、非常に静かに感じました。
反対にデメリットは「本体のそばの床がビショビショになる」こと。超音波式の加湿器から出るのは「霧 (ミスト)」に近く、水滴のまま床に落ちて、床が濡れてしまうんです。コレがとにかく気になりました。
他にも、本体内蔵の湿度計が適当な値を示すので、適切にON/OFFが切り替わらなく、オートモードはほぼ使い物にならなかったです。湿度計は別に購入して、湿度計の値を見ながら出力をコントロールした方がいいです。
PH-UH35は私のライフスタイルには合わなかったのが残念です。が、アイリスオーヤマの加湿器は「価格」「デザイン」の面で非常にいいので、ぜひ公式サイト(アイリスプラザ)で他の機種と見比べてみてください。
シャープ加湿器 HV-P55 レビュー
アイリスオーヤマのPH-UH35で感じた「床がビショビショになる」問題。あまりに気になったので、買い替えたのが、シャープの気化式の加湿器です。


アイリスオーヤマのPH-UH35と、今回購入したシャープ HV-P55を比較してみました。
シャープ HV-P55 | アイリスオーヤマ PH-UH35 | |
加湿方式 | 気化式 +加熱式 | 超音波式 +加熱式 |
運転音 | 強 37dB 弱 23dB | 35dB |
消費電力 (最大) | 強 190W 静音 12W | 40W |
適用床面積 (木造和室) | 約9畳 | 約6畳 |
シャープ HV-P55には「本体価格が高め」というデメリットはあるものの、主要スペックはPH-UH35より優れています。一般的に気化式のデメリットと言われる運転音も、PH-UH35に匹敵する小ささです。
実際の使用感
確かに運転音は小さい
運転音は本当に気になりません。もちろん、つけ始めはかなりパワフルな動作音がするのですが、湿度がある程度上がった後は、かなり静かな動作音に感じました。
風量が強すぎるゆえの悩みも
HV-P55は、加湿能力の高さを感じるのですが、同様に「風量が強い (=風下は寒い)」印象がありました。
人が座る場所に風を向けないなど、置き場を工夫する必要がありそうです。
「上から給水」よりはるかに便利な「タンク」
HV-P55はタンクを取り外して給水する以外に、本体の上部から給水することもできます。が、正直この機能は使った記憶がないです。
というのも、上から給水するには「水を注ぐ容器」が必要だからです。それならタンクを取り外しちゃったほうが便利です。
そして、タンクは取っ手の位置が結構絶妙で、非常に給水しやすいです。
やはり「床が濡れない」のは快適
「気化式」であるHV-P55の場合、本体から出て来るのは「霧」ではなく「無色透明な空気」です。水がしっかり水蒸気に「気化」されて出て来るわけです。
なので、加湿器を使っていて「床がびしょびしょになる」なんていうことは、HV-P55を使い始めて以降、全くなくなりました。
スイッチオンしたら、後は水がなくなるまでお手入れ不要、はメチャメチャ快適です。


本体価格が許容範囲なら、私は断然加湿器には「気化式」をオススメしたいです。
加湿器と一緒に買いたい「絶対湿度計」
湿度「60%」はいつでも快適?
同じ「湿度60%」でも、夏場は非常にムシムシするのに、冬場は乾燥している気がする、なんて感じたことはないでしょうか。
これは、私たちが普段目にする「湿度 (=相対湿度)」が「空間に最大含むことのできる水分量に対する割合」を示すものだから。
なので「うるおっている」と体感したいなら、「空間に含まれる水分量」を調節する必要があるんです。「空間に含まれる水分量」を測定できるのが「絶対湿度計」です。
冬場の空気は「暖房」してから「加湿」しましょう。空気を温めて「水分量の余力」を増やしてから加湿しないと、お部屋は全然うるおいません。
A&D くらし環境温湿度計 AD-5687(みはりん坊W)レビュー
私が使用しているのは、A&Dの「AD-5687」と言う温湿度計です。
一般的な湿度計と違い、「AD-5687」は「電池が必要」ですが「絶対湿度」が測定できる、のが特徴です。
冬場の寒い室内の場合、「湿度 60%」となっていても、実は絶対湿度が低いんです。
私の場合、インフルエンザの流行に注意が必要な「11g/m3」の絶対湿度を下回らないように、暖房・加湿器の調節をしています。
A&Dは業務用の測定機器も手掛けている会社です。そんなわけで「みはりん坊」という名前の割にデザインは無骨です。
が、「ストラップがついている」「軽量」「信頼できる測定値」ということで、とにかく実際に使いやすく安心できる一台です。


まとめ:加湿器を上手に使って、快適な冬の室内を
今回の記事では、私の加湿器選びの失敗談から、おすすめの方式の加湿器を紹介しました。
私はAmazonのセールでたまたま入手できたシャープの加湿器を使っていますが、非常に満足できる買い物でした。
皆様も加湿器を上手に使って、快適な冬の室内をつくっていただければと思っています。

