ISOのそもそも。「規格」って何ですか?OJTで丸投げされた方へ。

当ページのリンクには広告が含まれています。
目次

はじめに:ISOを丸投げされたあなたへ

明日からISOの担当、よろしくね〜

と、上司や先輩に雑に引き継ぎされてしまって、訳もわからぬまま部署のISO担当になった方、いらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、元食品メーカーの研究員としてISO担当も経験した私が、「ISO」や「規格」について、「そもそも、そこから知りたかった!」という内容を解説します

上司や先輩が忙しすぎて聞きづらい、そもそも聞ける人がいない、といった場合に参考にしてください。

そもそも「ISO」とは何なのか?

ISOは「世界共通のルールブックを作る組織」

ISOとは、スイスのジュネーブに本部を置く「国際標準化機構(International Organization for Standardization)」という組織のことです。

ISOでは、「世界中の国や企業が、同じ品質、同じ手続きで仕事をするための、共通のルール(規格)」を作っています。

出た!「規格」!それが、そもそもよくわからないんです…

まずは「ISOという組織」が「規格」というものを作っている、というところまではおさえておきましょう。

「規格」とは何なのか?

「規格」と聞くと難しく感じますが、実は私たちの身の回りにも、ISOが定めた規格が溢れています。分かりやすい例は「クレジットカード」です。

クレジットカードのサイズは、「ISO/IEC7810」の「ID-1」(縦53.98mm、横85.60mm、厚み0.76mm)が採用されています。

ISO規格によって全世界で統一されているので、

  • クレジットカードの読み取り端末は、どこの国へ行っても差し込むことができる
  • 世界中どこで財布を買っても、カードケースにクレジットカードを入れられる

といったことが可能です。

そんな「共通していると便利だよね」というルールを決めたのが「規格」です。

こんなものまで「規格」で決められている

規格で決められているのは、クレジットカードのサイズのように、具体的なモノだけではありません。

ISO 9001やISO14001のように、「仕事の進め方(マネジメントシステム)」が決められている規格もあります。

この記事の読者の方は、

明日からISOの担当、よろしくね〜

と言われた経験が多いかと思いますが、その場合「ISO 9001」だったり、「ISO 14001」だったりを担当するよう言われたのではないでしょうか。

それはつまり「国際的に決められた仕事の進め方」担当、ということなんです。

先ほど「共通していると便利だよね」というルールを決めたのが「規格」というお話をしました。

ISOに沿って仕事をしているということは、世界的な共通基準で仕事をしていることになります。

だから当然便利なこともあって、

  • 仕事の品質や成果が安定する
  • 世界共通の安全基準を満たしている証明になる
  • トラブルの時の原因究明がスムーズになる

といったメリットがあります。

おわりに:ISOを丸投げされたあなたへ

「ISO」で定めている「規格」は「共通していると便利なルール」です。

スタートのこの部分はなかなか説明を受ける機会がないので、よくわからないまま仕事に取り掛かってしまいがちです。

便利なルール、とはいえ、実務の方は取り組まなくてはいけないことがたくさんあって、正直なところISO担当になると色々忙しくなるかと思います。

それでも、基本の「き」を分かった上で仕事に取り組んでいくと、面白い部分もあったり、理解も深まると思いますので、この記事の内容をぜひ参考にしてください。

よかったらぜひシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次