私がはじめて利用した格安SIMであり、格安SIM界隈でも老舗なのが「IIJmio」です。「フルMVNOサービス」「eSIM」などのサービスをいち早く導入し、技術力には定評があります。
私も技術を持った老舗、という信頼感からIIJmioを利用していました。しかし、技術力を持ってしても、どうしようもないこともあるのが通信業界。結局私は「UQ mobile」へ乗り換え、非常に満足しています。今回はその理由について語ってみます。
やはり借りている立場では、弱い?
IIJmioはdocomoやauなどの大手キャリアから、MVNOとして回線を「借りている」立場と言えます。一方、UQ mobileはauの「サブブランド」という位置付けになっています。「建前上」はMVNOもサブブランドも、差別していないことになっています。
しかし現実問題として、各種スピードテストの結果を見る限りでは、MVNO各社は回線速度が制限される一方で、サブブランドは本家キャリアと遜色ない回線速度が計測されています。
私は出先で動画を見たりするわけではないので、IIJmioを使用していてもそれほど速度が「遅い」と感じることはありませんでした。しかし、実際UQ mobileを使ってみると、画像や文字中心のインターネットであっても読み込みがよりキビキビしている印象がありました。
技術力には定評があるIIJmioですが、それでも越えられない壁というのを感じてしまいましたね。
料金もそれほどおトクじゃない?
2021年2月1日より提供予定のUQ mobile「くりこしプラン」。このプランの登場によってMVNO各社は、UQ mobileの価格に完全に置いてかれてしまっています。
IIJmio | UQ mobile くりこしプラン | |
小容量 | 3GB 1,600円 | 3GB 1,480円 |
中容量 | 6GB 2.220円 | 15GB 2,480円 |
大容量 | 12GB 3,260円 | 25GB 3,480円 |
特に差が顕著なのが、「IIJmioの12GBプラン」と「UQ mobileの15GBプラン」ですね。UQ mobileのプランの方が780円も安いという、価格破壊っぷりです。
MVNOは、土俵を変えて戦うしかない?
UQ mobileの破壊的なプランの登場によって、回線品質でも料金でもかなり劣勢になってしまったIIJmio。フルMNVOサービスであったり、eSIMであったりといった、UQ mobileが提供していないようなサービスで勝負するしか、もう勝ち目はないんじゃないかと思います。
利用者にとってより良いサービスが安価に登場してくれることはありがたい反面、業界はこれでいいんだろうか、と思わざるを得ない面もあります。
単純に利用者の立場にたてば、UQ mobileは料金でも回線品質でも非常に満足度が高い通信キャリアだと思います。ユーザーでない方は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。