KDDIが提供する「UQ mobile」と「povo」。auの通信品質でスマホ代を安くでき、正直どちらも非常にオススメできます。
私は数年来「UQ mobile」をメイン回線として利用してきました。また「データ使い放題(24時間)」のトッピングを目的に、「povo 2.0」はサブ回線として利用してきました。
しかし、
- 2022年のKDDI通信障害で、UQ mobile・povoともに使用不能に
- 電気代の高騰で、UQ mobileの自宅セット割のメリットが減少
- povo 2.0の「ギガ活」が思ったより楽しかった
といった理由から、メイン回線をpovo 2.0に一本化してみました。
実際、UQ mobile・povo 2.0それぞれをメインで使ってみたところ、オススメのポイントは以下のように分けられます。
「料金プランがわかりやすい」「手間がない」のが特徴。スマホは安くしたい、でも難しいことはよくわからない、そんな方は迷ったらUQ mobileを選んだ方が無難です。
「データ使用量が激しく変動する」「既存の携帯プランに不満」「安さを追い求めたい」方向け。基本的にはサブ回線利用がオススメ。
「UQ mobile」「povo 2.0」を併用しても月額料金の負担はそれほど変わりません。
家族がKDDI以外の回線であるなど通信障害対策がある程度取れるなら、「UQ mobile」「povo 2.0」の併用も個人的には十分アリと考えています。
この記事では「UQ mobile」「povo 2.0」を比較してみるとともに、「povo 2.0」を利用して気づいたことをまとめました。
「UQ mobile」「povo 2.0」を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
\ ✅ スマホが1,628円〜/
UQ mobileとpovo 2.0の料金・サービス比較
どちらもKDDIが提供する通信サービスである「UQ mobile」「povo 2.0」ですが、特徴ははっきりしています。
- 料金については基本的にはpovo 2.0の方が安い
- 店舗・電話サポートなど、サービスはUQ mobileの方が手厚い
基本料金プラン
まずは、UQ mobileの「くりこしプラン +5G」と、povo 2.0でなるべく近いトッピングの組み合わせで比較しました。
povo 2.0 データ追加 | UQ mobile セット割あり | UQ mobile セット割なし |
3GB/月 990円 | 3GB/月 990円 | 3GB/月 1,628円 |
20GB/月 2,700円 | 15GB/月 2,090円 | 15GB/月 2,728円 |
150GB/6ヶ月 (=25GB/月) 2,163円 | 25GB/月 2,970円 | 25GB/月 3,828円 |
UQ mobileには「auでんき」などと組み合わせることで、通信量を値引きする「自宅セット割」があります。
しかし昨今の電気料金高騰で注意が必要で、「auでんき」よりも地域電力(東京電力、関西電力など)の方が安いケースもあります。電気料金 + 通信料金を計算した上で、冷静に判断する必要があります。
データを20GBといったそれなりの量使う方も、3GBの小容量の方も、セット割適用なしならpovo 2.0の方が安くなります。
通話オプション
まだまだ使うシーンが無くならない「音声通話」。「povo 2.0はデータ追加+20GB」「UQ mobileはくりこしプランM +5G」に追加した場合の価格を計算しました。
povo 2.0 データ追加+20GB | UQ mobile くりこしプランM +5G |
通話オプションなし 20GB/月 2,700円 | 通話オプションなし 15GB 2,728円 |
5分かけ放題 +500円 = 3,200円 | 10分かけ放題 +770円 = 3,498円 |
通話かけ放題 +1,500円 = 4,200円 | 国内通話かけ放題 +1,870円 = 4,598円 |
基本料金と同様、通話オプションについてもpovo 2.0の方が安くなります。
ちなみに、「音声通話はするけれども、どのオプションが最適かよくわからない」という方は、UQ mobileの各オプションについて比較しています。そちらの記事ををぜひご覧下さい。
各種サービス
最後に「データ通信」「音声通話」意外の細かいサービスを比較しています。
povo 2.0 | UQ mobile | |
着信転送 | – | ◯ |
留守番電話 | – | オプション 330円/月 |
au かんたん決済 | * | ◯ |
LINEの 年齢認証 | – | くりこしプラン +5G のみ可能 |
店舗サポート | – | ◯ |
UQ mobileは改善が進みauとの差は小さくなっていますが、povo 2.0では現状対応していないサービスがあるので注意が必要です。
2022年12月20日より、povo 2.0でも「auかんたん決済」が利用できるようになりましたが、利用できるのはApp Storeなど限られた方法になっていますので、注意が必要です。
また、povo 2.0の便利な「トッピング」ですが、
- トッピングの「自動更新は非対応」
- 180日間以上有料トッピングの購入などがない場合、利用停止、契約解除となる場合あり
という点は注意が必要です。
「povo 2.0」サービス開始直後に早速契約
サービススタートの2021年9月29日に、実際povo 2.0を新規で契約してみました。
9:00の受付スタート当初は混雑が見られたようですが、夕方ごろになればスムーズに契約手続きを進めることができました。
開通までの時系列
- 9/29 16:00 手続きスタート
- 9/29 16:15 本人確認の申請を実施
- 9/29 16:45 本人確認完了の案内あり
- 9/30 SIMカードが発送手続きされる
- 10/1 手元にSIMカードが到着、開通手続き
という具合になります。申し込みから2日でSIMカードが到着し、全般的にスムーズに手続きが進んだと言っていいでしょう。
どうしても急ぐ方は「eSIM」での契約を選択肢に入れた方がいいですね。
SIMカードのパッケージ内容物
こちらがSIMカードのパッケージです。CDのジャケットを思わせるようなサイズ感。時代を反映して「紙製」になっています。

中には「スタートアップガイド」と「SIMピン」が付属しています。「SIMピン」は「家のどこかにあるが、出すのがめんどくさい」ものだったりするので、付属しているのはありがたいところです。

そして、メインである「SIMカードとマニュアル」「ステッカー」です。「ステッカー」はApple製品を彷彿とさせます。

SIMカードは「マルチSIM」になっており、任意のサイズに切り取ることができます。最も、今の時代nano SIM以外は少数派かもしれませんね。
また、SIMは「povo専用」となっており、auのSIMカードがそのまま届くわけではありませんでした。

iPhone 6sでpovo 2.0を使ってみた
今回はiPhone 6s(iOS 15)でpovo 2.0を利用してみました。
SIMカードをnanoサイズにカットして、iPhone 6sのSIMスロットへ挿入します。本体を再起動すれば、APN設定の必要はなく、アンテナピクトに「povo」の表示が出ます。

この後、
- 「povo 2.0」アプリを起動
- 「開通手続き」をタップ
- SIMカード裏の「PINロック解除コード」をカメラで読み取る
ことで「開通手続き」を行います。手続き後すぐ「開通」します。
povoとUQ mobile通信速度比較
povo 2.0とUQ mobileで最も違うのは「低速通信時」のバースト通信です。
povo 2.0はトッピングしていない場合の通信速度が「128kbps」に制限されています。実際のスピードテスト結果は以下のとおりです。

この速度なら、正直Twitterも厳しいレベルです。UQ mobileの「節約モード」は「300kbps」出るので、実用レベルなのはUQ mobileの方になります。
「povo 2.0トッピングあり」と「UQ mobile 高速通信(4G契約)」を比較すると、ほとんど同じ通信速度になります。動画に撮ってみましたが、どちらも30Mbps程度の速度になりました。
実質2日有効「データ使い放題(24時間)」
一回税込330円で利用できる「データ使い放題(24時間)」。
外出時にまとまったデータ通信をしたい場合に、非常に便利なトッピングです。
しかし、このトッピングは名前以上に便利なことがわかりました。なんと実質2日間データ使い放題になるんです。

普段はメイン回線を「データ通信量の少ないプラン」に抑えておいて、サブ回線のpovoでいざというときにトッピングする、という使い方が良いですね。
2021/11/2 「詫びギガ」が届きました
私はサービス開始日に「povo 2.0」を申し込みましたが、手続き遅延などが話題になリマした。その対応として「詫びギガ」が配布されることとなり、私の元へも届きました。

私は完全新規だったので、特に遅延などの迷惑は被らなかったわけですが、10GBの方は便利に使わせてもらいました。
UQ mobileからpovo 2.0へ切り替えるには
記事執筆段階(2023.1.8)で、UQ mobileからpovo 2.0への乗り換えは「MNP(モバイルナンバーポータビリティ)」扱いになります。
私は「UQ mobile (メイン回線) + povo 2.0 (サブ回線)」から「povo 2.0 単独運用」に変更しました。
povo 2.0は一つのメールアドレスに一つの回線契約しかできません。つまり、サブのpovo 2.0の契約を維持したまま、同じメールアドレスでUQ mobileからpovo 2.0へ乗り換えることができません。
私は基本的に一つのメールアドレスで全てのサービスを管理したかったので、以下の手順で手続きしました。
サブ回線のpovo2.0を解約し、メイン回線をpovo 2.0にする手順
- サブ回線のpovo 2.0回線を解約
- povo 2.0アプリから、povoアカウントを削除
- UQ mobileでMNP転出番号を発行
- povoアカウントをあらためて作成
- povo 2.0へMNP転入
UQ mobileユーザーの場合、同じKDDIのpovo 2.0へ移行する場合であっても、MNP扱いになります。つまり「MNP転出番号が必要」です(2023/1/8時点)。
またUQでんきユーザーの場合、MNP転出番号の発行には電話手続きが必要です。電話手続きは日中しか受け付けていないので、注意してください。
MNP転出番号を発行してほしい、というと通常「引き止め」があったりすることもあります。が「povo 2.0へ移行する」と伝えれば、特に引き止めもありません。
まとめ:「わかりやすいUQ」「おもしろいpovo 2.0」
「一円でも安くしたい」「自分でプランを組み立てたい」というある意味「もの好き」な方へは、povo 2.0は非常にささるプランです。
私はpovo 2.0へ変更してみましたが、「ギガを使いたい時に追加する」という運用が非常にあっているように感じました。
逆に言うと「シンプルに、手間なく、スマホ料金を安くしたい」方へはUQ mobileが非常にオススメ、逆にpovo 2.0はちょっと手間に感じてしまうかもしれません。
実際私の家族のメイン回線はずっとUQ mobileを使用していますが、特に利用上不満もなく、料金が安くなったと喜んでいます。「手間なくスマホ代を安くしたい」という方は、ぜひUQ mobileをチェックしてみてください。
\ ✅ スマホが1,628円〜/