子育て世帯の方こそ活用したいのが、「マイナンバーカード」です。
- iPhone 7以降のiPhoneから、確定申告など行政手続きできる
- コンビニから証明書などの交付を受けられる
- マイナポイント事業でポイント還元を受けられる
時間も手間も省きたい方にとって、マイナンバーカードはありがたい存在です。
ところが、マイナンバーカードではこんな悩みも。
- iPhoneでなぜかマイナンバーカードが読み取れない
- コンビニでなぜか証明書が発行できない
- マイナポイント事業、どのキャッシュレスサービスを使うか迷う
この記事では、そんな悩みをスッキリ解消していきます。
マイナンバーカードの読み取り失敗例と仕組み
私は最初iPhoneでマイナンバーカードを読み取るときに、Suicaのように「サッと」タッチして失敗していました。
うまく読み取れたパターンは、5秒くらいかけてじっくり読み取り完了まで待つ、というやり方です。
実はこの「じっくり読み取る」という方法、マイナポイント事業のホームページにも書いてあります。
素早くあてたり、すぐにマイナンバーカードを離したりした場合、正確に読み取れません。読み取りに5秒以上かかる場合があります。
(マイナポイント事業ホームページより)
余談:なぜマイナンバーカードの読み取りに時間がかかるのか
なぜマイナンバーカードはSuicaのように「サッと」読み取れないかというと「内蔵されているICチップの種類が異なるから」と最初は思っていたのですが、どうやら事情はちょっと違うようです。
確かにマイナンバーカードとSuicaは、内蔵されているICチップの種類は違います。
搭載されている例 | 処理速度 | |
NFC type B | マイナンバーカードなど | 遅い (けど十分速い) |
NFC type F | Suicaカードなど | 速い |
ただ、ICチップの種類が違うと言っても、どちらも「十分に処理速度は速い」でようです。
では、なぜ読み取り速度に差が出ているように感じるかというと、Suicaはタッチの体感速度が速くなるよう工夫されている、と言うのが実際のところのようです。詳しくはインプレスの記事を参照してください。
参考:Impress Watch「「Suica」と「Visaのタッチ決済」、改札での速度差の秘密」
加えて、iPhone側のリーダー機能がそれほど速くない、と言うのも要因としてあると思われます。
Suicaが速すぎるだけ。マイナンバーカードはゆっくり読み取りましょう。
子どものマイナポイントは「親名義のキャッシュレスサービス」で受け取り可能
- マイナンバーカードの取得
- キャッシュレスサービス利用
- 健康保険証としての利用申込み
- 公金受取口座の登録
これらで最大20,000円相当のポイントが受け取れるのが「マイナポイント事業」です。
おじいちゃんおばあちゃんから赤ちゃんまで、マイナンバーカードは所持でき、マイナポイントも受け取ることができます。
キャッシュレスサービスの利用でポイントがもらえるわけですから、赤ちゃん名義でSuicaなどを用意しないといけない?というと、そうでもありません。親の名義でOKです。
法定代理人名義のキャッシュレス決済サービスをポイント付与対象として申込みすることができます。(マイナポイント利用規約第5条)
(マイナポイント事業ホームページより)
ただしこの場合、同じ名義で同じキャッシュレスサービスを親子で申し込みすることはできません。
- ❌ 親名義のSuicaに、親・子ともマイナポイント申請
- ⭕️ 親名義のSuicaに親が申請、子名義のSuicaに子が申請
- ⭕️ 親名義のSuicaに親が申請、親名義の楽天カードに子が申請
複数のサービスに親・子を分ければ良いので、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済など複数を組み合わせて利用しましょう。
ちなみに、楽天グループには複数のキャッシュレス決済があります。例を挙げると
- クレジットカード「楽天カード」
- QRコード決済「楽天ペイ」
- 電子マネー「楽天Edy」
これらになりますが、それぞれ別のキャッシュレスサービスとして取り扱われます。楽天ポイントを集めている方は、マイナポイント事業を有効活用してください。
私も失敗。マイナンバーカードが「コンビニで使えない」
「コンビニで住民票などの各種証明書を発行できる」というふれ込みのマイナンバーカード。しかし、自治体によっては提供しているサービスが違うので、注意が必要です。
例えば、私のふるさと沼津市の場合、コンビニで交付可能なのは以下の証明書です。
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- 課税証明書(最新年度のみ)
- 戸籍証明書(本籍地・住所がともに沼津市にある方のみ)
しかし、函館市の場合は、以下の証明書しか交付を受けることができません。
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- 戸籍証明書(住所が函館市以外の場合、事前に利用登録申請が必要)
函館市では「課税証明書」を発行することができないんですね。私も健康保険の手続きで「課税証明書」が必要だったのですが、コンビニで発行しようとしたら発行できなくて、焦ったことがありました。
コンビニでマイナンバーカードを使って証明書を発行する場合は、各自治体の対応サービスをよく確認するようにしてください。
まとめ:子育てにマイナンバーカードを活用しよう
何かと時間がない上に、行政手続きが多いのも、子育ての特徴です。
マイナンバーカードを使って
- 行政の証明書を発行する時間を節約
- ポイント還元を受ける
- 自宅から確定申告する
などして、子育てを少しでも快適に過ごしていきたいですね。