ミクシィが提供するプリペイドカードサービス「MIXI M(旧:6gram)」。これまで「招待制」をとっていましたが、誰でも利用できるようになりました。
昨今の還元競争で「ポイント還元率1%」のキャッシュレスサービスも少なくない中、6gramは「還元なし」というサービスです。
それでもキャッシュレス界隈で「6gram」が話題にのぼることが多い理由。それは6gramが、「au Pay」から汎用性の高い「PayPay」への残高を橋渡しできる存在だからです。
au PAY(合計1.5%還元) → 6gram経由 → PayPayで使用することで、「PayPayの利便性」+「au PAYの高還元」両方を受けられます。
「PayPayのキャンペーン」をうらやましく思っていた「au経済圏」のユーザーは、ぜひ参考にしてください。

「au PAY」から「PayPay」までの具体的ルート
私の6gram活用ルートは、以下のようになっています。

はじめに「楽天カード」で「au PAY」ヘチャージします(1.0%還元)。
au PAYは以前の記事でも書きましたが、「チャージした残高をQRコード決済・プリペイドカード決済で共用できる」といった点で非常に便利です。
ここでは、チャージした残高は「プリペイドカード決済」します。
気をつけたい「3Dセキュア」
ここで一つ気をつけたいのが「6gramへ登録・チャージするカードは、3Dセキュア必須」ということ。
「au PAYプリペイドカード」は「3Dセキュア」に対応していないため、そのままでは6gramへはチャージできません。
しかし、au PAY プリペイドカードを「Apple Pay」へ登録すれば、Apple Pay経由で6gramへチャージすることができます(0.5%還元)。
なぜ「au PAY」で直接支払わない?それは「還元の仕組み」
au PAYはコード支払い・プリペイドカードとも注意したいのが、「お支払い200円(税込)毎に1ポイント」ということです。
一般的なクレジットカードでは、「合計利用額200円(税込)ごとに1ポイント」となっています。
この違いを、具体的な例でみます。「199円の決済を3回」行った場合の、「お支払いごと」と「合計利用額」のポイント還元を比較します。
au PAY | 一般的な クレジットカード | |
1回目 | 199円 (0ポイント) | 199円 |
2回目 | 199円 (0ポイント) | 199円 |
3回目 | 199円 (0ポイント) | 199円 |
合計 | 597円 | 597円 (2ポイント) |
au PAYの場合は、199円以下の決済を何回繰り返しても、ポイント還元は「0ポイント」です。
一方、一般的なクレジットカードでは199円 x3回の合計金額「597円」がポイント対象となり、「2ポイント(400円利用分)」が還元されます。
なので、少額のキャッシュレス決済をする場合は「au PAY」で直接支払いしないほうが良いです。
au PAY → 6gramで「ポイント取り逃がし」防止に
前段で解説した通り「au PAY」のポイントを取り逃がさないためには「199円以下の決済をなるべくしない」ということになります。
とはいえ、小銭の出ないキャッシュレス決済は、少額決済にこそ積極的に活用していきたいもの。そこで「6gram」を活用します。
- 「まとまった金額」をau PAY→6gramへチャージ(例:5,000円チャージで25ポイント)
- 6gramに還元はないので、最小利用金額は気にせず利用
という流れになります。これでau PAYの「端数によるポイント取り逃がし」が防げます。
PayPayへの登録には「6gram(VISA)」を選択
最終的に残価は「6gram」として利用しても良いのですが、利用できる店舗が多い「PayPay」に紐づけると便利です。
また、PayPayは定期的にキャンペーンを実施しており、パンパースのヘビーユーザーである我が家は「P&Gキャンペーン」は非常に助かっています。
これまで「PayPayのキャンペーン」を、指を加えてみていたau PAYユーザーも、この方法ならau経済圏のままPayPayのキャンペーンに参加できます。
PayPayとの紐付けには「3Dセキュアに対応した、6gram(VISA)」しか登録できません。JCBブランドでは現状PayPayへ登録できないので、注意が必要です
もう一つ話題の「TOYOTA Wallet」との併用方法
手厚い還元が話題になったキャッシュレス決済サービス「TOYOTA Wallet」。
利便性の高い「6gram」と「TOYOTA Wallet」が紐づけられたら良かったのですが、結論としては「紐付けできない」ということになります。
実際試した「このルートはダメなのか?」
- 「TOYOTA Wallet」から「6gram」 → TOYOTA Wallet側で封鎖されている
- 「6gram」から「TOYOTA Wallet」 → 試したが登録できず
- 「au PAY」から「TOYOTA Wallet」 → 3Dセキュアが必要(au PAYは3Dセキュア非対応)
- 「TOYOTA Wallet」から「au PAY」 → 3Dセキュアが必要(TOYOTA Walletは3Dセキュア非対応)
図にするとこのような形になります。

なるべく還元を受ける場合には、
- Suica支払いが可能な場所では「TOYOTA Wallet → Suica」のルート
- PayPayしか使用できない場所では「au PAY → 6gram → PayPay」のルート
SuicaとPayPayをおさえておけば、大概の場所のキャッシュレス決済には困らないでしょう。
結局、私が「6gram」を退会したワケ
こんな6gramですが、不正利用に対する補償が弱いということもあり、私は退会しました。
MIXI Mのホームページでは、このように案内されています。
本不正利用により利用者等に生じた損失の補償については、上記相談窓口にご相談下さい。損失発生の経緯等を個別に検討し、MIXI M利用規約及び関係法令に基づき必要な対応を実施いたします。
「MIXI M ヘルプセンター」より引用
MIXI Mの補償については「個別に検討」ということのようですね。
一方、「au PAY プリペイドカード」の場合は、このような補償内容になっています。
「au PAY」「au PAY プリペイドカード(旧au WALLET プリペイドカード)」「auかんたん決済」をご利用のお客さまが不正利用による被害にあわれた際、従来は個別対応で補償を実施しておりましたが、2019年11月5日からはお客さまの被害について被害額を原則全額補償いたします。
「au PAY ホームページ」より引用
au PAY プリペイドカードは「原則全額補償」ということで、さすが大手企業、非常に安心できますね。
確かにオトクも大事ですが、万が一の事態で不正利用されてパーになっては元も子もないです。ここは、安心の方を選択しました。
MIXI M(旧:6gram)の具体的な退会の流れは
- 残高が残っていないこと、取引がないことを確認
- 問い合わせフォームから「退会希望」の旨連絡
- サポート窓口より「処理実施」の連絡が入る(私の場合、3日後)
- サポート窓口より「退会処理完了」の連絡が入る(私の場合、10日後)
となりました。
まとめ:「au PAY」と「PayPay」をつなぐ「6gram」
今回は主にau経済圏ユーザーを対象に、キャンペーンが魅力の「PayPay」へと残高を橋渡しする「6gram」について、具体的な活用方法を紹介しました。
若干手間は増えますが、au PAYのPontaポイントをなるべく効率的に集めたい、という方はぜひ参考にしてください。
6gram|ロクグラム – Visa/JCB加盟店で使えるプリペイドカード
また「au経済圏」に興味がある方に、ぜひ知って欲しいのが「auスマートパスプレミアム」です。月額548円で各種サービスが受けられるのですが、ぶっちゃけ損なのか得なのか別記事で書いております。そちらもぜひ。
