湿度「60%」はいつでも快適?
最近は、デジタルの置き時計を買うと、簡単な温湿度計が付いていることも増えました。
「空気」を気にすることになった昨今、「温度」も「湿度」もなにかと気になるものです。
一方で、同じ湿度60%であっても、
- 夏場は非常にムシムシ感じる
- 冬場は乾燥して感じる
なんてことはないでしょうか。
これは「湿度」というものには2種類あることから、理解する必要があります。
「絶対湿度」と「相対湿度」とは
一般的な「湿度」は「相対湿度」の事。
空間に最大含むことのできる水分量に対する割合です。相対湿度は割合だから「%」で表記されるわけです。
よくある勘違いですが、湿度100%だからといって、それは水の中、というわけではありません。「空気」に含むことのできる水の量だからです。
一方、「絶対湿度」は空間に含まれる水分量。私の手元の湿度計「AD-5687」では絶対湿度は「g/m3」(一定の体積における水分量)で表記されています。
冬場の空気コントロールは「暖房」してから「加湿」
空気は暖かいほど、より多くの水を含むことができます(=箱が増える)。
逆に、空気が冷えると、水を多く含むことができなくなります(=箱が減る)。
冬場に暖房をかけると「カラカラ」してしまうのは、
- 箱が減る
- 箱が減った分、水の量も減る(結露)
- 暖房をつける
- 箱が増えるが、水の量は増えない(=「相対湿度」は減る)
と言うことが起こっているからです。
冬場の空気コントロールは、まず「水分を入れる箱を増やす」、その後で「加湿する」必要があります。
いくら寒い部屋で一生懸命加湿をしても、「箱が小さい」ため、部屋の潤いはすぐに上限に達してしまうんです。
したがって、冬場の空気は「暖房」して「加湿器をつける」のが正解です。
暖房費をケチって、加湿だけしても、お部屋は潤わないのです。
AD-5687レビュー。コンパクトな絶対湿度計
今回購入したのが、A&Dの「AD-5687」と言う温湿度計です。
一般的な湿度計は「電池不要」ですが「相対湿度」しか測定できません。
一方で「AD-5687」は「電池が必要」ですが「絶対湿度」が測定できる、と言う大きなメリットがあります。
前段でお話しした通り「相対湿度」だけで空気を調節しても、結局部屋はカラカラ、と言うことになりかねません。
「AD-5687」は「絶対湿度」が測定できます。絶対湿度を目安に暖房・加湿を行うことで、お部屋の潤いをしっかりキープすることができます。
ストラップがついていて、気軽に持ち運べるのもメリット。冬場だけでなく、夏場の外出先の熱中症対策にも活躍してくれる一品です。
