在宅での授業や仕事が増えたことで、iPadユーザーでも「Macが欲しい」という方が着実に増えています。
一方で「Macが欲しいが、Macで何ができるかよくわからない」という方もまた、多い印象です。
そこで、脅威のモンスターマシンである「M1Pro/Max MacBook Pro」がリリースされた今あらためて、「Macで出来ること」を再考してみました。
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結論としては、「絵を描く・メールに返信する・写真をレタッチする」といった、単一の作業ならiPadでもかなりの部分こなせるようになりましたが、「複数アプリ・複数ファイルを駆使して、クリエイティブ(創造性)を発揮するなら、やはりMac」ということになります。
「iPad」「Mac」それぞれで出来ることを整理してみた
かつての「Macじゃないとできないこと」は、iPadでもかなりの部分こなせるようになってきました。
イメージにすると、↓のような具合になります。

「iPad」「Mac」で出来ることを整理すると、以下の3パターンに分かれます。
- Microsoft OfficeがiPadに対応
- Adobe Photoshop・IllustratorのiPad版がリリース
- 「ファイル」アプリによる、ファイル/フォルダ/外部ストレージの操作
- LumaFusionアプリによる本格的な動画編集
- 外部入力デバイス(マウス/トラックパッド/キーボード)の利用
- Swift Playgroundsでアプリを開発
- Apple同士のシームレスな連携
- Apple Pencilによる操作
- 5G/4Gモバイルデータ通信
- マルチウインドウでの操作
- Final Cut ProなどのMac専用のプロフェッショナル向けソフトウェア
- 自由なファイル操作・管理
こうしてみると「Macを購入しないとできない作業」は非常に限られていることがわかります。
Macは「複数の」アプリ・ファイルを駆使することがポイント
「文書作成」「動画編集」と言った一つ一つの作業に関して言えば、iPadはかなりのことができるようになりました。
一方で、iPadとMacに残る最大の違いは「複数のアプリ・ファイルを使いこなして、新しいものを生み出す」というところにあると考えます。
- iPad → 基本的には単一のアプリを使って、単一の文書・画像ファイルを生み出す
- Mac → 複数のアプリを駆使して、新しいものを生み出す
私はMacでブログを作成しており、
- Lightroomでアイキャッチ画像を作成する
- テキストエディットで文章を作成する
- Google Chromeで参考資料を調べる
と言ったことを並行して行っています。画像や文章それぞれを調整しながら「ブログ記事」というものを作り出していくイメージですね。
ブログ記事作成の中で「画像を編集する」「テキストを書く」「ブラウザで調べる」と言った一つ一つのことはiPadでも可能です。しかし、それら3つを組み合わせながら「ブログ記事を生み出す」には、やはりMacの方が便利です。
YouTubeへ動画を投稿するケースを考えてみても「サムネイル画像を作成する」「動画を編集する」「ブラウザで調べ物をする」と言った具合に、複数のファイル・アプリの連携はかかせません。「連携」となると、どうしてもMacを使った方が便利になってきます。
単純にカッコいい、も立派な理由だと思う
そして、Macを使う理由としてもう一つ「単純にMacを使っているのが、カッコ良さそう」というのがあっても、私は全然いいと思っています。
Macを買って触ってみてはじめて「動画編集をしたい」「ブログを作ってみたい」という意欲が湧いてくることだって、当然あり得ます。それを含めて「創造性」を発揮してくれるのが「Mac」だと、私は思っています。
ただ、先日リリースされたM1 Pro/MAXのMacBook Proは、多くの方にとってはオーバースペックで、昨年発売されたM1 MacBook Airで大多数の人のニーズは満たせるスペックです。もし、この機会にMacを購入しようと検討中の方は、M1 MacBook Airを軸に考えてみてください。
